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撮影地での写真展の開催

甲府市ELKでの写真展が無事に成功裡に終わり一安心している。

東京外苑前Nine Galleryでの写真展を超えるものがあったように感じている。そう感じる要因を考えたが、やはり撮影地の市民あるいは県民の方々が「おらが山」を大切にしているからなのだ。県民の皆様の中には、行ったことがないとか関心がないと言っている方もいたが、標高日本第二位であることや小学校の地理や地域学習で習ったことを思い出してもらうと「ああそうか。」という顔をしている方もいた。

つまり、いつも目にするあるいは側にいるから偉大さに気づいていないだけなのだ。

山梨県民は密かに山に誇りを持っていることにも気付かされた。

 

日本の山岳あるいは山岳写真文化に憂いを持っているが、山梨の若者にはポテンシャルがあることも知った。もちろん、20,30代のうち山に関心があるあるいは写真に関心がある方が写真展を訪れているだけを見ているので、大きな数ではないのだが、東京よりも山に関心のある若者が多いことを実感した。先日、登山者あるいは山岳写真に関心のある者の裾野を広げる活動の一環として、北杜市、韮崎市、南アルプス市の小学校にアルペンガイド「南アルプス」を寄贈したのはブログでも紹介したところだが、関心を持ってくれる未来の少年少女が増えてくれることを希うところだ。

 

ある山岳写真に関心のある20代の男女とカメラ、レンズはもちろんのこと山岳写真の撮り方、人生における山岳写真の付き合い方について話すことができた。天にも昇る心地で、積極的に持論を語る自分がいた。いささか押し付けがましい説明だったかもしれないが、とても印象に残った場面であった。

 

知り合いやSNSの友達も沢山訪れてくれた。長野、群馬、静岡、遠くは岐阜から訪ねてくれる方もいたし、何よりも友人と再会できたのも嬉しい一幕であった。

 

写真展のエピソードを挙げれば枚挙に暇ないが、次のテーマを考えはじめなければならない。どの山を題材にして開催するか楽しみである。