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クジャクチョウ

2020年8月7日

誕生日にこの蝶に出会えるのはとても嬉しい。クジャクチョウには思い出がある。

高校生時代、理科部兼ワンダーフォーゲル部の活動として茨城県の八溝山で合宿をした。その時に初めて出会ったチョウなのだ。

日本のチョウなのに派手な色合いで赤い羽の中に大きな目のような模様があり、一見すると蛾のようにも見えてしまうが、クジャクの羽の模様にも見えとても印象に残ったチョウだった。顧問の先生に「あのチョウは何ですか?」と聞くやいなや先生が捕虫網で捕まえてしまったのを覚えている。その後何度も探したが、クジャクチョウは見つからず残念な思いをした。学校に戻ってから、標本箱に展翅されたクジャクチョウを何度も見て生物の進化の不思議さを感じた。

昨年だったか、アルペンガイドの取材で甲斐駒ケ岳の黒戸尾根を下山していると五合目付近でクジャクチョウを見た。クジャクチョウはすぐに遠くへ飛んで行ってしまい撮影ができなかった。しかし、今回、初めて入笠山のお花畑で撮影ができた。いつまで見ていても飽きることのない端麗な姿である。