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ミヤマカラスアゲハ

2020年7月26日 御座石温泉に出向いた。細田芳文さんからヤマユリが見頃とFBに投稿があり、折角の四連休も長梅雨で山にも行けず、写真を撮りたいと思ったからだ。

御座石温泉で車を降りると甘い香りが漂っていて、別世界にいるようだった。きっと桃源郷とはこのような場所なのだろう。昆虫でなくとも惹かれる芳香だ。雨が小康状態になるのを待ち、撮影を開始した。雨が止んでいないのに、ミヤマカラスアゲハも香りに誘われるかのようにヒラヒラと飛んでいる。飛翔の写真もバッチリ撮れた。

一つ残念だったのは、ヤマユリの蕾に静かに佇んでいたイチモンジセセリの写真が露出不足で作品にならなかったことだ。OLYMPUS E-M1IIに慣れていなかったのであれば、NIKON Z6で撮影すればよいのだが、モニターを見て、画像がおかしいと思ったら、すぐに撮り直すという行動に移せなかった。反省点である。

御座石温泉に向かう途中のザレ場で吸水をしているミヤマカラスアゲハ。昆虫写真家の海野先生が上翅を羽ばたくミヤマカラスアゲハの撮影をしていて、まさにミヤマカラスアゲハがその羽ばたきをしたのだが、どのように撮影したのか研究が必要だ。この日は1頭しかいなかったが、夏には数頭で吸水しているのだろう。ミヤマカラスアゲハのビロード状の翅は惚れ惚れするし、本当に美しいと思う。