· 

テングチョウ

2020年4月26日 世間では新型コロナ禍による緊急事態宣言がされて以来、不要不急の外出を自粛要請がされている。山岳写真家としての活動も仕事とはいえ外見上は単なる登山者でしかなく結果的に、各自治体の要請に服することになる。南アルプスへの春山登山も諦めるしかないのか臍を噬む思いである。

そのような環境で何ができるのか考え、県内の近くでチョウの撮影をすることにした。課題は山岳で新たにチョウの撮影するために、写真の技術を維持向上できるのかまた新しい発見を手に入れることができるかである。そして、何よりも体力の維持である。

 

そんなことを考えながら、小道を散策していると林にテングチョウが止まっていた。前にも述べたが、テングチョウは高校生時代からの憧れのチョウの一つだ。タテハ類の中でも小柄で機敏に飛び回る。この日も色々なシジミチョウが細かな飛跡を残している中、悠々と飛び回り、時には滑空して印象的な飛跡を残していた。

 

今回もプロキャプチャーモードで撮影をしていると飛び立つ瞬間を撮影することができた。結果の画像をみると胸が高鳴った。この日はムラサキシジミ、トラフシジミ 、ウラギンシジミ 、ルリシジミだけでなくルーミスシジミ のオスもメスも沢山飛んでいた。いくつか作品にすることができ、満足のロケであった。