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Burning Sunset

2020年2月27日

帰宅すると小包が届いていた。開封すると先日購入したBurning Sunsetの写真だった。低山フォトグラファーの渡辺明博さんが伊予ヶ岳で撮影したものだ。 

すぐに千葉県の山から撮影した写真であることは分かった。真紅に染まる夕焼けに富士山が浮かんでいて、情熱的かつ理性的な写真でとても気に入っていた。

 

この写真を見ていて、ふと脳裏に、仕事で千葉から離れた娘の幼少の頃の顔がいくつか浮かんだ。房総に連れては、内房から富士山を見た記憶が蘇った。今思えば、当時、家族3人で過ごした幸せで貴重な時間だった。最も山からではなく海岸からの眺めであった。海岸から夕陽に浮かぶシルエットの富士山を暗くなるまで見ていた。帰りの車ではぐっすりであったが、子供の顔を見て父親として支えていかなければと思うようになった。

 

表現者の渡辺さんに聞くとこの写真は偶然撮影できたものと述べていた。本当はダイヤモンド富士を狙っていたが撮影できなかったようだ。そんなエピソードを聞いてますます魅力を感じるようになった。

 

これを部屋に飾って時々千葉から見た富士山を思い出してほしいなと素直に思った。千葉のことを偶には思い出してほしい。自分の原点であるから。多少押し付けがましいとも思ったが、申し出ると長女もすんなり壁に飾ると言ってくれた。全く嬉しい話だ。