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ウスバシロチョウ


2019年5月24日、春らしい陽気の中、奈良田の登山道で霞んだ青空にひらひらと白く舞うものが見えた。シロチョウ科あるいは早く飛んでいるからアゲハチョウ科のチョウかなと考えながら目視していたが、直ぐには特定できず重たいザックを背負いながら追いかけると林の中に消えてしまった。

しばらく歩いていると同じようなチョウが見え、低木に止まった。息を殺しながら、静かに近づくと羽を休めているウスバシロチョウが見えた。春の森や林ではよく見かけるチョウだがとても奈良田付近の林道では初めてお目にかかるチョウで新鮮な出会いだった。

南アルプス林道では静謐な林道を大型トラックがひっきりなしに通っていた。人間の利便性のためのリニア新幹線の工事なのだろうが、このような小動物たちの住処も保全してほしいと心から願うのだった。

偶然にも飛び立つ瞬間を撮影できた。Nikonにもオリンパスのプロキャプチャーモードのような機能がほしい。