2012年8月9日 当時高校生の長女と槍穂縦走の際に槍沢付近で撮影したもので思い出のある1枚だ。このとき、私の高校時代にチョウや山岳、星に関心があったことを話したように思う。
長女にとって初めての槍穂縦走であったが、小学生のときに奥穂高岳まで登っているので後ろから見ても足取りがしっかりしていて、むしろ置いていかれるほどだ。
翌日、真夏の太陽を浴びる灼熱地獄の大キレットでは、長谷川ピークまで完全に置いて行かれたし、北穂高岳小屋までの登りも先に登ってもらった。
話を8月9日に戻す。槍ヶ岳山荘で穂刈さんに挨拶後、二人で槍ヶ岳山頂に登り、ブロッケン現象やアーベントロートを見て過ごした。私は、アーベントロートの撮影に夢中で、長女にも移りゆく自然の風景を一緒に見てもらいたかったが、長女は、山頂でプロポーズしているカップルの行動に関心があったようだ。
「結婚してください。」と男が述べ、指輪を渡し、女が「よろしくおねがいします。」と受け取り、周囲の数人が「おーっ！」と盛り上がり、拍手をしていた場面がとても印象的だったと言っていた。
親子の関心は違えども楽しい夏山縦走だった。